暗中模索する新到の自己対話、あるいはモノローグの断片、所謂、初演に向けてのメモ
TVで画家三橋節子(ミツハシセツコ)が取り上げられていました。数年前に「三橋節子の愛と死」という古書を神田で見つけ、何となく引きつけられ名前と生涯を知ったわけですが、関節の病や利手喪失そして癌など生涯肉体的受難を浴び続けながらも、素朴な精神と凛とした気構えで紡がれる奇跡の物語がそこにありました。岩絵具を使い表現される群青色と朱色の淡い世界が印象的なんです。
椅子ひとつあれば、無遠慮な空間にでも、人が介在でき得る空間となり、同時に訪れる人に意識を招かれたものとして刷り込むことが出来るのではないか。例えば、美術館で展示区画ごとに一つはある学芸員の椅子。あの椅子があればこそ、“展覧会”としての空間が成立するように思う。椅子が一つでもあれば、空間は完結するように思う。
生命力とは・・・抵抗する為にあるものだ。
自己破壊衝動にかられたときは・・・欠伸(あくび)をしてみる。