暗中模索する新到の自己対話、あるいはモノローグの断片、所謂、初演に向けてのメモ
椅子ひとつあれば、無遠慮な空間にでも、人が介在でき得る空間となり、同時に訪れる人に意識を招かれたものとして刷り込むことが出来るのではないか。例えば、美術館で展示区画ごとに一つはある学芸員の椅子。あの椅子があればこそ、“展覧会”としての空間が成立するように思う。椅子が一つでもあれば、空間は完結するように思う。